ホストクラブのシャンパンタワー

ホストクラブに売掛を作ってしまって、こんなことで悩んでいませんか?

  • ホストクラブにはまってしまって、毎日のようにホストに通っている。
  • 一ヶ月で自由になるお金のほとんどを、ホストクラブで消費している。
  • ホストクラブに借金してまで、ホストに通っている。
  • 払えるお金は持っているのに、ホスト側から「今日は売掛を作って」と言われて言われるままに売掛を作っている。
  • ホストと恋愛関係になって、どうしても彼氏であるホストのお店での地位を上げたいと、どんどん売掛を作ってしまう。

 

やめようと思うのに抜け出せない、ホストから電話が来たらついお店に行ってしまう、売掛を返しにお店に行って、そこでまた飲んで売掛を作ってしまう…こうして売掛は減るどころか、どんどん膨らんでいきます。中には心を病んでしまったり、自己破産や自殺が頭をよぎるという人もいるかもしれません。

しかし、本当なら返さなくていいお金までホストに支払っているケースが、実は意外に多いんです。 もしもあなたがホストクラブの売掛で悩んでいるなら、この記事を参考にしてもらえれば、その売掛、ゼロにすることができるかもしれません。

ホストクラブで売掛を作ってしまった人がたどる不幸な道

もうすでにいくつか当てはまる状態になっている人もいるかもしれませんが、まだそこまで売掛が膨らんでいないという人は、まずは売掛をすることでどんなトラブルに遭うことが増えるのかを知ってください。

ネットで検索すると、ホストに狂って借金を重ねた結果、売掛がどんどん膨らんで返せない額になってしまい、悲惨な末路を辿っている人の話が多く見つかります。その典型的なケースはこのようなものになっています。

売掛の金額を増やされる

ホストクラブの売掛の特徴のひとつが、ホストが直接回収を担当することが多いということです。例えば銀行のキャッシングや消費者金融でのローンなどであれば、しっかり金利が決まっているし、返済方法も振り込みや引き落としで毎月一定の額の返済というのが普通です。

もちろん返済したぶんはしっかりと記録されているので、返していくほど返済額は減っていきます。

しかし、ホストクラブの場合は客とホストとの直接のやりとりであることが多く、返済したお金をちゃんと記録しているのか、そういったところが見えにくいです。なぜホストと直接のやりとりが多いのかは、あとで詳しく解説します。

実際に多い相談でも、自分が返済を続けて把握している売掛の残額と、ホストが言ってくる売掛の残額が違うといった相談や、むしろ増えているといった相談があとを断ちません。それを指摘すると、「支払いが遅れているから利息がついている」というようなことを言われたりします。

また、法外な金利を上乗せされて「○○円さえ払ってしまえばもう取り立てに来ないから」と持ちかけられることもあります。売掛を作ってしまった側としては、少し高い金額だったとしてもこれでトラブルから解放されるなら、と思って支払う人もいます。

家族に請求する、会社に請求すると実家や職場に押しかけられる

売掛を返せなくなった人や、返済が遅れている人に対して、ホストが「次遅れたらお前の実家に乗り込んで親に返してもらう」というようなことを言ってくることもあります。また、それは会社であることも。

会社や実家を突き止められたら、最悪の場合自分だけではなく家族や周りの人の身の危険があるのでは、と恐怖ですよね。売掛で苦しんでいる人の中には、こうしてホストから脅されている人も少なくありません。

闇金に手を出してしまう

ホストからいろいろな脅しを受けたり、きつい取り立てを受けたりすると、「とにかくどうにかして売掛を全部終わらせよう」と考えるのは当然のことです。しかし、売掛を返済できるだけのお金が手元にあるなら、とっくに売掛は返済し終えているわけです。

手元にお金がないけれど、売掛は返済したい…そんなときに魅力的に映ってしまうのが、審査が簡単な消費者金融や、即日無担保で高額の借金ができると謳っている闇金です。

消費者金融はともかく、闇金に手を出してしまったら最後、破滅への道が待っていると言っても過言ではありません。

ソープに沈められる

よく「ソープに沈める」というような物騒な言葉を目にすることがあるかもしれません。これは、ホストへの売掛が払えなくなった女性にたいして、「就職先をあっせんするからそこで働いて売掛を返して」といって、ソープなどの風俗で働かせるというものです。

悪質なホストクラブは、裏でこういった風俗関連のお店と繋がっていることが多く、意図的に売掛をふくらませて返せない状態にしてからソープなどの風俗に女性を流すということが行われています。

ホスト側にしてみれば、売り上げも上がっているし、風俗で女性が働いた分についても実質お金を払わなくていいので、得していることになります。しかし、自分で進んで風俗で働くならまだしも、ホストの売掛を作らされた挙句に風俗で働かされるというのではたまりません。

このように、安易な気持ちで売掛を作ってしまった後は蟻地獄のような現実が待っています。次に、ホストクラブの売掛の仕組みを知りましょう。「どうして借金の取り立てにお店ではなくホスト個人から連絡があるの?」と不思議に思っている人はいませんか?そこには理由があるのです。

ホスト個人が売掛を回収することが多い理由

先ほど、ホストクラブに売掛という借金をしたとき、ホスト本人から直接取り立てが来ることが多いと説明しました。ホストクラブのシステムとして、自分が担当している客が売掛をした場合、ホストがお店に立替払いをし、ホストと客との個人的なお金の貸し借りとして処理するというシステムが横行しています。

お店側としては、ホストが売掛を立て替え払いしてくれることで、その売掛を客が返さずにどこかに消えてしまっても、お店の売り上げを確保することができます。これが一つ目の理由です。

もう一つの理由は、時効の問題です。実は、売掛に限らず、借りたお金は、一定期間を過ぎると返さなくてよくなるのです。これを法律用語で「消滅時効」と呼びます。そして、借りたお金がどのような目的で借りられたのかによって消滅時効が完成するまでの期間が変わってきます。

例えばホストクラブの売掛は、「飲み屋のツケ」として、時効は1年と、民法という法律で定められています。(ただし、民法改正により将来的に時効は5年になるようです)

一方で、個人間のお金の貸し借りの消滅時効は10年となっています。同じ借金でも、ホストクラブと客との間の借金にする場合は1年経てば消滅時効が完成し、ホスト個人と客との借金という形にすれば10年消滅時効が完成しないということになるのです。

大きくこの2つの理由から、ホストクラブでの売掛はホスト本人が負担し、そしてホストが直接客から取り立てるという慣例ができています。ちなみに、ホストが客の借金を肩代わりすることを「バンス」と呼びます。

ホストクラブへの借金の返済義務について

さて、いよいよホストクラブに作ってしまった借金の返済義務についてです。 ホストクラブとはいえ、一般的な飲食店などのお店の利用と同じく、利用すればお金を払わなければなりません。その意味では、基本的にホストクラブへの売掛金は返済義務があるものです。

ただ、なんでもかんでもホストから言われた通りの金額を払わなければならないかというと、そういうわけではありません。中には、返済義務があるとはとてもいえない売掛もあります。

ホストクラブの売掛、返済義務がない4つのケース

これからあげる4つのケースにあてはまるなら、ホストクラブへの売掛金の返済義務はない可能性がとても高いです。

1.借用書にサインをした覚えがない

売掛を作った時に借用書にサインをした覚えがない・ホストが請求してくる金額が、自分が把握している金額よりも高い、という人は、返さなくていい借金まで返している可能性が非常に高いと言えます。

一般的に、人にお金を貸すとき、貸す側としては、回収ができなくなることを防ぐためにも「借用書」という書類を作ります。これは、お金を借りる人から「私がこのお金を借りているのは事実です」ということを書面にしたものです。

もしも返済が滞ったときに、借用書は「お金の貸し借りがあった」という証拠になるから作るのですが、ホストクラブの中には、この借用書を作らずに売掛を認めるところも多いのです。

その理由の一つが、先ほども書いた通り、売掛がホスト個人と客とのお金の貸し借りになっていることが多いということ。ホストクラブへの売掛は、形としてはお店と客の間で生じた借金です。それなのに実態はホスト個人と客とのお金の貸し借りということになれば、外見と実態が違うので何かと不都合が生じるというのが理由。

それからこれはかなり悪質ですが、借用書を作らないことで売掛金額を勝手に増やしたり、金利だといって法外な金額を要求するために、借用書をわざと作っていないというケースもあります。先ほども書いたような、客が自分で把握している売掛の残額とホストが言ってきた売掛の残額が違うような場合ですね。

しかし、借用書がなく、金額の内訳も不明瞭な売掛についてまで返済義務を負うというのはやはり行き過ぎです。借用書がないうえに金額に心当たりがないものについては、請求されている金額の内訳をホストにしっかり確認してください。

もしもホストが言葉を濁してきたり、逆ギレしたりするようなら、その売掛金は支払う必要がないものである可能性が高いでしょう。自分で対応しきれない場合は、弁護士を間に入れてしっかりと「返済義務がない」ことを主張すれば解決はもうすぐです。

2.法外な金利が発生している

借用書を書いていたとしても、払わなくていい金利まで払ってしまっていることがあります。

金利というのは、分割返済したときに発生する手数料です。返済を待ってもらっている代わりに、少し多めに返済するという意味合いで上乗せされます。この金利は「利息制限法」という法律で上限が決められているため、その上限を超えた部分については、たとえ借用書にサインをしていたとしても無効です。

ちなみに、利息制限法では、一年間の金利をこのように定めています。

引用元:http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S29/S29HO100.html

  • 一  元本の額が十万円未満の場合 年二割
  • 二  元本の額が十万円以上百万円未満の場合 年一割八分
  • 三  元本の額が百万円以上の場合 年一割五分

わかりやすく説明しましょう。 ホストクラブへの売掛が50万円だった場合、年間の金利は18%となって、その年に支払う金利の合計は9万円です。もしも売掛が100万円なら、年間の金利は15%となり、その年に支払う金利の合計は15万円となります。

もしも売掛の残りが翌年に持ち越されたら、またこの方法で金利を計算します。 今借用書が手元にあるならば、金利部分を確認してみてください。ここに書いた金利よりも高い金利が書かれていたならば、その部分は返済する必要がありませんので、勇気を持ってホストにそのことを伝えましょう。

3.消滅時効が過ぎている

借用書を書いていない・ホストクラブに売掛を作ったけれどホストから請求も来ず、自分も返済をしていないという状態で数年経っている、という人は、返済義務がなくなっている可能性が高いです。

先ほども書いた通り、ホストクラブへの売掛には消滅時効があります。「飲み屋のツケ」の消滅時効は1年でしたね。ホストクラブを利用して作った売掛金もこの「飲み屋のツケ」に当てはまりますので、消滅時効は1年です。

「あれ?でもさっき、売掛はホスト個人とのお金の貸し借りになるって言ってなかった?」と疑問に思われた方、安心してください。もしもホスト個人に対して借用書を書いていないなら、ホストクラブで使ったお金はあくまで「飲み屋のツケ」なのです。

さて、消滅時効は、単に1年が経てばいいというわけではありません。この一年の間に、ホストやホストクラブから「売掛を払え」と請求されたことがない、または、自分から返済していない、「売掛がありますのでそのうち返します」といったようないくつかの条件をクリアすることが必要です。

少し複雑ですが、要は、相手からもこちらからも、売掛金について請求したり、借金があることを認めたりしないまま1年が経過した時点で、消滅時効が完成するというわけです。

ちなみに少し細かい話になりますが、分割で返済すると約束している場合は、各返済日から時効の計算が始まります。たとえば、毎月10日に5万円を返すと約束していたなら、毎月10日が過ぎてから5万円ずつの消滅時効が始まるということです。

このあたりの計算は少し複雑ですので、もしも長期にわたってホストクラブから請求されていない売掛があって心配なのであれば、ホストから請求がくる前に早めに弁護士にご相談ください。消滅時効が完成しているかどうかを確認しておきましょう。

4.ホストから脅迫された

このほかにも、ホストが「払えないなら実家に行く」「体で払え」などといって脅しをかけてくることがあります。この場合にも、ケースによっては返済義務がなくなることがあります。

参考外部サイト:ホスト通いで作った多額の売掛金を減らせる4つの視点を解説!

ホストクラブへの売掛金の中には、返済義務がないものもあることがわかりました。しかし、返済義務がないからといっても、しっかりとホストに対してそれを主張できる人は少ないのではないでしょうか。

大きな声で恫喝されたり、日頃から暴力を振るわれていたりすると、自分が法的に正しいとしても、相手にそれを伝えることすら難しいものです。

もしもホストの売掛金で悩んでいて、この記事に書いたような「返済義務がない」ケースに自分が当てはまるのなら、一度弁護士にご相談ください。弁護士は代理人として動くこともできるため、ホストに対して弁護士だけで対応することが可能です。